脇の下が痛む

脇の下が痛む(腋窩痛)でお困りの方へ

脇の下(腋窩)は、リンパ節・神経・血管・汗腺、そして乳腺から連続する組織が集まるデリケートな部位です。
チクッと刺す痛み、重だるさ、圧迫感、運動時のズキズキなど、痛み方はさまざま。多くは良性の原因ですが、乳腺の病気や皮膚・筋骨格のトラブル、まれにリンパ節の病変が隠れていることもあります。
「何科に行けばよいか分からない」というご相談が多い症状のひとつです。このページでは、腋窩痛の代表的な原因、受診の目安、当院での検査・治療の流れを解説します。

脇の下が痛むイメージ

脇の下の構造と痛みの出どころ

  • 乳腺と腋窩のつながり
    乳腺は外上方(腋に近い領域)へ張り出しており、また副乳というもう一つの乳腺が存在する場合もあり、乳腺の変化が腋の違和感や痛みとして現れることがあります。
    腋窩には乳房から集まるリンパ節が存在し、炎症や腫瘍性変化があると腫れ・痛みを生じます。
  • 神経・筋骨格
    胸筋・前鋸筋・肋間筋、肩甲帯の筋膜、肋軟骨などが密集。姿勢不良や過負荷で筋膜痛を生じ、押すと一点が強く痛むタイプの腋の痛みにつながります。
  • 皮膚・汗腺
    シェービング、制汗剤、衣類の擦れ、細菌感染で、毛包炎・汗腺炎(化膿性汗腺炎)を起こすと、赤みと鋭い痛み、しこり感が出ます。

よくある原因

  • ホルモン変動・乳腺症
    月経前に乳腺が張り、腋の下が重い・ピリピリすることがあります。
    両側性で、月経開始とともに軽快するのが典型です。
  • リンパ節の反応性腫脹
    風邪など全身のウイルス感染、皮膚炎、ワクチン接種(新型コロナ、インフルエンザ等)の後に、片側の腋窩リンパ節が一時的に腫れて痛むことがあります。
    多くは数週で軽快しますが、長引く場合は評価が必要です。
  • 皮膚の炎症(毛包炎・汗腺炎)
    押すと強い痛みが走り、赤い腫れや熱感を伴います。
    化膿が進むと膿が溜まり、切開・排膿が必要になることもあります。
  • 胸壁・筋膜由来(肋間神経痛、肋軟骨炎)
    前かがみ姿勢、重いバッグ、スポーツによる使い過ぎで、腋から胸側の鋭い痛みや姿勢で増悪する痛みが出ます。
    押すと再現性のある圧痛点が特徴です。
  • 乳がんとの関係
    乳がんそのものは痛みが少ないことが多いですが、腋窩リンパ節の腫大を自覚することがあります。
    硬いしこりや皮膚のひきつれ、乳頭からの血性分泌などを伴う場合は精査が必要です。痛みだけが唯一の症状で乳がんというケースは多くありません。
  • その他
    帯状疱疹の前駆痛(発疹前からヒリヒリ)、神経の圧迫、頸椎由来の関連痛、薬剤性(ホルモン療法など)、稀にリンパ腫などが挙げられます。

受診の目安(こんな時は相談を)

  • 痛みが2〜3週間以上続く、または周期に関係なく再発を繰り返す
  • 片側だけの痛みで、硬いしこりや腫れを触れる
  • 腋の下の腫れが徐々に大きくなる、皮膚の赤み・熱感を伴う
  • 発熱を伴う、夜間に痛みで目が覚める
  • 乳房のしこり、皮膚のえくぼ状陥凹、乳頭の変化、血性分泌を同時に認める
  • ワクチン後の腫れが4〜6週間たっても引かない
  • 男性で片側の腫れや痛みがある

検査・診察の進め方

検査、診察の流れについてはこちらのページをご確認ください。

検診の流れ/Q&A

最後に

脇の下の痛みは不安を招きますが、その多くは適切な評価とケアで改善が見込めます。
「何科に行けばいいか迷う」「しこりが気になる」「ワクチン後の腫れが引かない」など、気になるサインがある方は遠慮なくご相談ください。
オンライン予約・ライン予約・電話予約に対応しています。
痛みの原因を一緒に確認し、安心して日常を過ごせるようサポートいたします。

スタッフ一同お待ちしております